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奥山に里山に古墳に… いろんな「お山」の記録です。

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2014年1月7日火曜日





2013年10月16日水曜日







もうすぐ来る冬までの束の間、ぶわりと煌めく北岳。

2013年3月13日水曜日

 
 
 







2月10日、伊東の大室山山焼きに出かけた。

大室山はちいさくてまるい。
標高580mで飯を盛ったようにきれいなかたち。
山肌に木々はなく、黄金色のススキに覆い尽くされとてもふさふさしている。

乾いたススキに火を入れると、たちまち風に流されて広がった。
炎はときにごうごうと火柱をつくりながら、白煙をくねらせて青い空に吹きあげる。
ものの15分程度で焼き尽くし、山は焦げて真っ黒になってしまった。

大室山の山焼きは古く、700年以上続けられている。
昔は山を焼きススキを生やし、屋根の葺き替えの材料にしていた。

頂上には二組のお地蔵様がいる。
ひと組は東の海を見ている。
地元の漁師の人たちによって寄進されてきたものだ。
大室山はずっと「山当て」の山でもある。
漁師たちは大室山を目印に、広い海で自分の位置を知り、漁場を探し、安全に帰港できることを祈った。

もうひと組のお地蔵様は北西の方角を向いている。
北西には、燃える小さな大室山とは対称的に、
裾野まで雪を被った真っ白な富士山が、雲の上に静かに浮かぶように見えていた。

大室山の頂上には浅間神社があり、イワナガヒメが祀られている。
山頂で、妹のコノハナサクヤヒメを祀る富士の美しさを褒めると不漁になると伝えられているらしい。






















2013年2月21日木曜日




















去年の12月、西都原古墳群に立ち寄った。
広々とした台地に311基もの古墳。ちいさな円墳がとても多い。
みな黄色いススキをふさふさと生やし、こんもりとして、犬の腹のようだった。

古墳群からは、昨日までいた米良の山々がとてもよく見えた。
銀鏡神楽を見るために、三日ほど訪れていたのである。
銀鏡では、いろんな方に大変お世話になりとても楽しく過ごしていたので、
ひとりで山々を見ているのは少しさびしく、
既にお山が懐かしいような気持ちがしていた。
そんな気持ちをなぐさめてくれるように、
ぽこぽこと丸くてちいさなお山のような古墳には、
とても優しい雰囲気があった。

ふと、銀鏡を訪れる前に寄った宮崎県総合博物館で、
宮崎の「原」の形成についての展示を見たことを思い出した。
もともと海底下にあった地層が隆起し、
なだらかな平地である「原」が徐々に形成された。
それに伴い、人々が暮した遺跡のある場所の標高も下がってきたという。

これらの古墳を築いた先人たちも、
お山に暮らしお山を下りてきたという、なんだか懐かしい記憶を持って、
山々のよく見渡すことのできるこの場所を選び、
こんもりとして優しいかたちをした“お山”を造ったのかもしれない。
そんな風に思うと、さびしい気持ちがとてもやわらいだ。






 
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